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MIRAIはどうも不安だな [書評]

大学生の頃は月間NAViという車雑誌をよく読んでいました。

車を通して社会を考えるような部分もあって他の車雑誌とはちょっと違う感じのものでした。

また車のライフスタイルもよく記事になってって、私はそいによってしばらくJAZZばかり聴いていましたね。
ドライブに聴く音楽でビル・エバンスのワルツ・フォー・デビーが紹介されていたんです。
 
その雑誌にでてる評論家で一番興味をひかれたのが舘内 瑞 氏でした。

今回はその方の本「トヨタの危機」を


トヨタの危機

トヨタの危機

  • 作者: 舘内 端
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2014/12/10
  • メディア: 単行本




まイコール三河の危機、日本の危機、やれやれ


トヨタのMIRAIという水素を燃料に使った車が発売されましたね。けっこう好評なようです。

こちらの自治体はさすがお膝元、いろんなところが購入してるようです。

でもちょっと考えてください、HPには「走行時には地球温暖化の原因となるCO2を出さない、大気を汚染することはない」と書いてあります。はたしてそれで問題ないんでしょうか、確かに道路沿いの環境は改善されますが、どこかにオフセットされてるだけじゃなんでしょうか、問題はトータル(燃料の産出から消費まで)のCO2排出量ではないんでしょうか、問題は水素の作り方にあるようです。

この本はそれらのことをメインにエコカーの歴史、これからの規制のあり方、などの書かれた本です。

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日本EVクラブ代表であり、ZEF(ゼロ・エミッション・フォーミュラ)を自費製作し、アメリカの電気自動車レースに参戦、3位入賞を果たすような電気自動車に詳しい人であるので、そちらに力が入ってる感じがしますが、なかなか興味深い本です。

しかし、電気自動車をにかかわって業界から批判されてるとは知らんかったなあ、まそれだけ電気自動車に危機感を感じてる人が多いんでしょうけど、産業的にいうと電気自動車が優勢になるといろいろと日本は問題が多いのでね。まそれがトヨタがMIRAIを進める理由なんですけどね。

そうそう、著者はエコドライブをだれも見向きもしない頃から進めてた事でも有名な人です。

霜2.JPG

 で内容の中から水素生産の話とかを少々

 どうもここに来て急に水素自動車が騒がれだしたのはECとかアメリカのカルフォルニアが厳しい規制をする方向で進んでいるようですね。一台あたりの平均値で越えるとけっこうな罰金を取られそうな。しかもそれは現行のハイブリットではクリアーできないような。で残るは電気自動車か燃料電池車、ま抜け道としてプラグイン・ハイブリットがあるようですけどね。

 でトヨタは燃料電池車で行くと、なぜかって、電気自動車では他との差別化がはかれないからなようですね。電気自動車は参入が容易ですからね。「ブラウン管のテレビは作るのにすり合わせなど作成時のノウハウが必要ですが、液晶テレビは組み合わせるだけ、そういう展開が車でも起きるんじゃないかと危惧してるかもしれません。」(「」は私の考え)

 ところで日本にいるとハイブリットばかり見ますが、世界ではどうなんでしょうね。
2013の世界の自動車販売台数はおよそ8500万台、でハイブリット車はおよそ170万台、2パーセントぐらいですね。日本と世界ではずいぶん違いますね。
 ま、国民の意識と政府のインセンティブの問題なんでしょうけど(つまり購入価格が高いということでしょうね)。

 そうそうハイブリットエンジンが燃費がいいのは、電気アシストをかりてエンジンをかなり効率よく回せてる結果なようですね。通常のエンジンは例えば10センチ圧縮して10センチ爆発するんですが、トヨタのハイブリットは8センチ圧縮して10センチ爆発するような感じでよりエネルギーを取り出すようにしてるようです。通常のエンジンだと始動からスムーズに動かないといけないけど、ハイブリットは始動とか負荷の掛かるときは電気のアシストがあるのでそのへんあまり気をつかわなくていいようです。

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 で燃料電池車ですが、問題は水素の生産に多くのエネルギーがかること

方法としては、ガソリンとかエタノールの改質、水の電気分解とかがありますがこれらの方法ではCO2がけっこう出てしまい、ガソリン車と同じくらいのCO2を出すことになっしまいます。(メタノールはバイオメタノールを使う方法もありますが食糧生産の問題もありますしね)。
 
 まあ太陽光や風力の電力を使えばCO2はあまりでませんが、電気をそのまま電気自動車に使うのとどちらが効率よいのかという事になりますね。

 CO2の排出はCCS(地下にぶちこむってやつ)という方法がありますが、化石燃料をつかって作る場合にはセットになりそうですが、効率どうなんだろうって思いますね

 あとは化学プラントでついでにできてしまうのを利用する方法、これはどれだけ確保できるかでしょうね

 それと問題は水素スタンド、高額なことともう一つ大きな施設になりそうな事もあるようです。なかなか難しいようですね

ハイタカ2.JPG

 私が思うに結局、燃料電池と電池の開発競争になるだろうと、ま燃料電池車が普及するのは政府のバックアップがないと水素ステーションの設置とか難しいでしょうから一部の地域でしか進みづらいでしょうね。

 日本でも水素ステーションができるのは都市部だけ、いまのガソリンスタンドも維持できない地方にできるとは思えないなあ、電気はどこでもあるし、ま山間部は冬は寒いから電池の性能は落ちるかもね。でもいえで充電できるメリットは大きいと思うんだよね。もっとも電気が十分にある国も一部に限られてくるでしょうけど。

 最近、道の駅に充電スタンドができてますね。旅行中に道の駅で休憩や食事をしながらその間に充電なんていいですね。

 私としては電池が高性能になって太陽電池で発電したのを充電して、それを車にも使えば、買い取ってくれるかどうか気にする必要がなく、電力会社からサヨナラできるんじゃないかと、それがいいかなと思います。

 原子力のような巨大な施設は巨大な権力を生み出すような気がして好きになれない、それとこれから人口減の社会ではできるだけその地域でなんとかする方法を考えたほうがいいと思うのよね


 しかし、現在のように石油が急に安くなると別にこのままガソリンでいいんじゃないのと思ってしまいそうですね

書評のはずが脱線したね。文章はもう少し考えたかったけど、それではUPできそうなくて、これ最初はワードで打って、ブログで手直し

途中の写真はちょっと前に出かけた時に撮ったもの。鳥はたぶんハイタカ



タグ:ハイタカ
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コメント 5

mimimomo

おはようございます^^
細かいことは分からないけれど、ともかく地球は危機に瀕していますよね。
CO2の削減は絶対だと思うけれど、日本のような小さい国より、アメリカや中国で真剣に取り組んでもらいたいわ。
by mimimomo (2015-02-12 06:50) 

畑の帽子

「再生可能エネルギーで自家発電して電気自動車に充電」に賛成です。(「電気」というだけでちょっとアレルギーがあったのですが…。)ただ、住宅事情も様々。我が家の様なちょっと古い集合住宅の場合どの様に工夫できるのかとかあれこれ。
水素の製造方法、気になりますね。
by 畑の帽子 (2015-02-12 07:45) 

まっちゃん

エネルギー輸入の国なんで利用効率をなんとかしなければいけませんね。
太陽光発電やら風力発電ももっと推し進めないとどんどん貧乏国になってしまいそうな予感。
by まっちゃん (2015-02-12 20:06) 

ChatBleu

MIRAIはわかりませんが、最近の製造業は、製品そのものだけでなく、
作る過程のCO2排出量の削減とかもターゲットにしていますよ。
by ChatBleu (2015-02-12 21:38) 

toshi

ハイタカ、カッコイイ鳥さんですね。
エネルギー問題、いろいろ難しいですね。
by toshi (2015-02-17 19:35) 

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